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気温 ~ 朝 : – 3.1℃  昼 : + 0.3℃  夕 : + 0.2℃

あっという間に3月も残りわずか。王ヶ頭ホテルは明日28日から4月13日まで休館期間に入ります。

今日はこの冬の最終日営業。

このところ3日間雨や曇り続きでパッとしないお天気が続いていましたが、今朝は奇跡の瞬間がやってきました。

 

~ 奇跡の夜明け ~

午前4時頃の美ヶ原は、真っ暗な空の所々で星空が見えたり、また雲に隠れたりしていました。

予報は曇りですが、これはひょっとしたら、何か起こるかもしれません。

期待して待った午前5時過ぎ、気温はマイナス3℃。

次第に明るくなり見えてきた風景は、高原を覆う雲海の中に真っ白な世界。

 

5時29分、消えてゆく雲海の中から真っ白な風景が現れました。

 

5時30分、消えてゆく雲。高原を白く覆っていたのは、昨夜から明け方までに降った小雪と樹氷でした。

 

5時32分、雲の中から真っ白な世界が誕生しました。遠くにはまだ雲海が残っています。

 

ひと月前に戻ったようです。草も木も台地も霜や薄雪に覆われ、朝の光の中で繊細に輝いています。美しいです。

 

5時42分、雲海の上から太陽が昇りました。太陽が物見石山の上から牛伏山の方へ移動してゆく春です。

 

5時45分、高度を増すにつれ太陽の光が強くなり、高原には大地の息吹が湧き上がります。

 

少し広めに撮ってみました。絵になる朝です。

 

5時57分、大地の息吹が周囲を満たし、すっぽり包まれてしまいました。私たちは今、太陽と共に雲の海にいます。

 

5時59分、テラスの手すりも、びっしり霜と雪に覆われていました。

 

6時ジャスト、日差しがある中に、空から小雪が降ってきました。不思議な朝です。

薄雪に覆われた草木を見ると、冬の初めに降る初雪を思い出します。

でも、その頃とは日差しの強さや当たる角度が明らかに違うのです。それがこの写真を春らしくしてくれます。

 

 

~ その後の朝、この冬最後の銀世界 ~

 

7時39分、日が高くなり、高原を覆っていた大地の息吹は消えてなくなりました。

日差しに輝く一面の銀世界は夢のようです。雲海は遠巻きに見ています。

 

7時40分、樹氷に覆われる周辺の草木、霜の大地。

 

7時40分、銀世界。この冬最後になるかもしれません。

 

いずれ雪が融け、草が芽吹き、牛が草を食む中、皆さんがこの道を歩きます。

 

今朝は突然の銀世界に、宿泊されている皆さんは大喜び。

早々に朝食を済ませ、チェックアウトまでの時間を散策や外で過ごされる方が沢山いらっしゃいました。

この夢のような時間は束の間の魔法。

午後には魔法が解け、数日前に見ていた牛模様の高原に変っていました。

 

【 お知らせ 】

ホテルは明日より冬の終わりの休館期間に入ります。

① 3月28日~4月13日

② 4月17日~4月20日

期間中はご宿泊及び、食堂、売店、お手洗い等すべてがご利用頂けません。ご不便お掛け致しますが、ご了承下さい。

※営業開始時間等の詳しい内容は、ホテルのホームページをご確認下さい。

このブログも、しばらく更新がお休みになります。

また4月にお会いしましょう。

 

~ 宿泊部 関川 ~