草原の緑が増え、昨日から牛の放牧が始まった美ヶ原は、長い眠りから次々に生命が目覚めてゆきます。
草原には牛が草を食み、つい先日までなにも咲いていなかったところにも、小さな草花が咲き始めました。
季節は春でしょうか?
爆発的に沢山の命が芽生えるこの季節、むしろ美ヶ原の短い夏の始まりといった方がよいのかもしれません。
雪が溶けて、山がかすみ、草花が咲き始めるまでの眠たい季節。
それが美ヶ原の春だったのかもしれません。
今日の気温
朝:9.8℃ 昼:18.1℃ 夕:16.2℃
今日の美ヶ原
7時22分、草原のベンチ周辺も緑が鮮やかです。
太陽はぐんぐん高さを増します。
アルプス展望コース沿い、草原のグラデーション。
天狗の露地にて
咲き始めたばかりのキジムシロ。
同時期に咲くシロバナノヘビイチゴはまだ咲いていませんでした。
美ヶ原で最初に咲く花の中で、最も優美なのはタチツボスミレでしょう。
キジムシロやシロバナノヘビイチゴほど数は多くありませんが、見つけると嬉しいお花です。
これは何でしょう。
実はこれ、カラマツの雄花です。
ふっくらとした、おなかの当たりのジグザグ模様がトトロっぽくみえませんか?
カラマツは雌雄同株です。もうじき雌花も咲くことでしょう。
北館前のお花畑に咲いたセイヨウタンポポ。
ここ美ヶ原でも、もう二ホンタンポポは見られません。
お昼の山頂にて
11時25分、気温が上がり遠くの山々は霞んでいました。
日当たりのいい山頂のキジムシロは、天狗の露地よりも育ちがいいです。
この状態から立ち上がると、
その向こうにアルプス展望コースと三城牧場。
本日の担当は、関川でした。